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T&Dホールディングス

業績変動のリスクを分散

中小企業市場を中心とする大同生命、家庭市場を中心とする太陽生命、変額個人年金市場を中心とするT&Dフィナンシャル生命を中核として2004年に設立された持ち株会社です。

3社合計の保険料収入、基礎利益で見ると、それぞれ約1兆4724億円、1077億円で、住友生命に次いで業界5位の地位を守っています。

独自のビジネスモデルを持つ3社が統合し、それぞれが独立した事業ユニットを形成。これにより各事業ごとの業績変動リスクを分散し、グループ全体の安定成長を図ることが持株方式による経営統合を行った第一の目的です。

第二の目的は機動性の向上です。経営管理は持ち株会社が行い、保険商品の販売を生保子会社が行うことにより、グループ全体の経営資源を、より収益性・成長性の高い事業へ集中配分できるようになります。同時に新規事業開発へ資本を投下する際にも、子会社の独立性を維持したまま、子会社間のリスクを遮断した積極的な取り組みが行えます。

3社のなかで保有契約高が最も大きいのは大同生命で、2002年4月に株式会社に組織変更を行い、東証1部、大証一部に上場しました。財務の健全性も業界でトップクラスとなっています。大同生命はTKC全国会議(公認会計士・税理士による全国組織)の募集代理店化などを行うことで、中小企業市場に強みを持つのが特徴です。

同社が中小企業に販売する商品は、経営者をはじめとするほかの役員や従業員の死亡退職金・弔慰金、借入金の返済資金等に対応したものが中心となっており、契約企業は約36万社にのぼります。新契約高(普通死亡保障)のうち、約94%を企業市場で獲得しており、同市場で揺るぎない基盤を有しています。

主力商品「Jタイプ」は、中小企業経営者の三大疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)リスクにフォーカス。従来の同タイプの保険は、経営者の死亡リスクについては定期保険をメインにカバーして販売を行ってきましたが、経営者の人的リスクの概念を重大疾病にまで拡大できる点を強みに、更なる市場の拡大と収益源の多様化を図っています。さらに、経営者個人の医療費保障、資産運用ニーズに応える提案活動を通じ、市場の拡大を目指しています。また、定期保険の販売には競争力の高い代理店網を活用するとともに、営業職員数を増やす戦略を展開中です。2011年3月期のソルベンシーマージン比率は大手生命保険会社を上回る720%(旧基準では1237%)と高い健全性を保っています。

太陽生命は少額貯蓄性保険で業績を伸ばし、2003年に東証一部、大証一部に上場しました。2008年に発売された「保険組曲Best」を主力商品として、2011年には保有契約高で過去最高となる19兆円を記録しました。同社では支払業務における診断書デジタルデータなどIT技術の活用に早くから取り組んできましたが、2011年からは、さらに進化させたモバイル通信を活用した契約関連手続きの即時化を図っています。

T&Dフィナンシャル生命は当初、営業職員と銀行窓販の両チャネルによる事業展開を行ってきましたが、2005年に営業職員チャネルを太陽・大同生命に移管し、現在はT&D保険グループの銀行窓販チャネルを専門的に担っています。2012、2913年3月期は、変額年金で築いた代理店網を活用し、一時払いの定額年金、終身保険を中心に販売を拡大させる計画です。