社医の募集情報

三井生命

経営改革を実施中

三井生命の個人向けの主力商品は、死亡保障や医療保障など多彩な保障機能と、計画的な資産形成が可能な積立て機能を備えてた「べクトルX」。加入後2年以上経てば、ライフサイクルの変化に応じた保障の見直しができます。

課題とされてきた財務力の脆弱さを克服するため、2003年から始まった中間計画では、三井グループの系列企業を中心とした支援を受けて、自己資本の強化に取り組んできました。2006年には自己資本強化策の一環として、大和証券グループや野村ホールディングスの投資会社が引き受け先となり、1000億円の壇三社割当増資を実施しました。

2011年3月期決算では、保険料収入は前期比2.6%増の6,572億円でしたが、基礎利益が129億円と72.9%も落ち込みました。これは変額年金などの最低保証リスクに備え、積み立てる準備金への繰り入れが発生したためです。日本生命が「逆ザヤ」を解消、明治安田生命も大幅な縮小を達成していますが、三井生命はマイナス558億円で改善が進んでいません。

営業力を強化して保険料収入を増やすことが急務となっている同社はさまざまな取り組みを行っています。具体的には、①対面チャネルへの経営資源の集中、②営業職員の生産性向上のために要員をシフトして教育体制を拡充、③競争が激しい3大都市圏、全国主要都市への対応により一層の重点を置く、④顧客フォローを行う「三井生命コミュニケーションセンター」の担当範囲を拡大…などです。同時に、窓販チャネルの再構築として、変額保険商品の新規取り扱いを、2009年4月以降休止しました。

2012年3月末までの3年間の中期計画に取り組んできた、営業職員のコンサルティングを強化するための営業活動プロセスモデル「MVP」の定着、主力商品である総合保障型商品「ベクトルX」の販売強化もその一環です。また、事業費構造の変革による収益構造の抜本的改善にも取り組んでおり、役員報酬のカットを含む固定を3年で累計250億円削減することを目指しています。