社医の募集情報

第一生命

新会社設立で幅広いニーズに応える

日本初の相互会社型式による生命保険会社として設立された第一生命。戦後の復興期、高度経済成長期の拡大などを経て、長らく業界2位(契約者数:約800万人)の座にありましたが、国内市場の急成長が見込めない状況が続くなか、2010年に株式会社化&東証一部上場を行いました。

株式会社化の狙いは柔軟な資金調達を行い、その資金を新商品の開発や海外進出に集中投下し、持続的な成長を目指すことにあります。

2007年には、金融機関で扱う貯蓄性の高い保険商品への顧客ニーズに対応するため、業界初となる生保子会社「第一フロンティア生命」を設立しています。

飽和状態にある国内市場では、営業力を強化するため、新携帯PC(eNavit)を営業職員に配備し、メールやモバイル通信、プレゼンテーション機能を活用し、対面販売における迅速なサービス提供が行える体制を整えています。

また、営業職員やコールセンター、FP(フィナンシャル・プランナー)等の営業チャネルやPR媒体が連携して顧客との接点を進化させること、契約サイクルの各局面で顧客との接点の頻度を高めることを目指しています。同時に、顧客のきめ細かい保険ニーズに対応するため、コンサルティング力の強化に努めると同時に、死亡保障に加えて、医療、介護、老後等の分野で、高品質の商品ラインナップを提供することを目指しています。

具体的には高齢社会で高まるシニア層のニーズに対応するため、医療保障商品や個人貯蓄商品の提携強化に取り組んでいます。2010年には、医療実態に即した給付を行う「医のいちばんNEO」等の新医療特約、2011年には無配当医療保険「メディカルエール」、無配当一時払い終身保険「グランドロード」の販売を開始しました。

第一生命は金融機関との提携も積極的に行っています。大手銀行の再編が進められていた当時、他社に先駆けて旧日本興業銀行と業務提携を行い、興銀第一ライフアセットマネジメント(現DIAMアセットマネジメント)を設立、みずほグループにも継承されており深い関係にあります。第一フロンティア生命の変額年金保険をみずほグループの各社で販売しているほか、りそなグループ参加の銀行とも販売提携を行っています。

2010年、2011年3月期は保険料収入で明治安田生命に抜かれました。その原因は、明治安田生命の全保険料収入の窓販比率が43.5%あるのに対し、第一生命は5.4%となっており、上位4社の中で銀行窓販依存度が最も低い点にあります。窓販の売れ筋商品は、販売を行う銀行の戦略で頻繁に変わるため、第一生命は窓販に当初から積極的ではありませんでした。今後、この課題に同取り組むかが注目されています。