社医の募集情報

組織は保険・金融・後方支援部門の三分野から構成されています

営業職の外交員

生命保険会社の組織は、一般的に「保険」「金融」「後方支援」の3つの部門からなっています。ここでは各部門の仕事内容を紹介したいと思います。

まずは「保険部門」です。生命保険会社の営業は、本社‐支社‐支部の三層構造になっており、一番下の「支部」に属して顧客への営業活動を行っているのが、営業職員(外務員)と呼ばれる人たちです。

営業職員は生命保険会社が雇用している社員ではなく、自分の収入を事業所得として申告する事業所得者です。営業職員となるためには、規定の研修後に、生命保険協会が実施している試験に合格する必要があります。この営業職員の管理・指揮を担当するのが、本社で採用され各支部に支部長として赴いている生命保険会社の社員です。

支部の営業は個人への訪問営業を中心に行うのに対して、支社では企業での営業活動を行っています。また支社では団体保険も扱っています。大企業を顧客とした団体保険の販売などは、本社の営業部門が担当ケースもあります。

近年はこれらの営業体制に加えて、外資系の生命保険会社が導入した通信販売、インターネットなど販売チャネルが多様化してきました。訪問営業を行う職員を持たず、インターネットでの保険契約に特化した会社も登場しています。まだ、第三分野(がん・三大疾病保障・介護保険など)の市場が拡大するに比例して、生命保険と損害保険の両方の商品を組み合わせて同時に提案する「クロスマーケティング」と呼ばれる手法を導入する会社も増えています。

さらに2002年には銀行の窓口で一部の保険商品の販売を行える(銀行窓販)ようになり、重要な販売チャネルとなっています。その他では大型ショッピングモールや駅ナカに相談窓口を設ける「来店型店舗」も大きく数を増やしています。

次は「金融部門」です。保険会社の金融業務は、銀行や証券会社と同様に資産運用で収益をあげるという点では同じですが、保険金がいつでも払えるように資産の一部を確保しておく(責任準備金)ことが義務付けられているのが大きな特徴です。

「後方支援部門」は「保険部門」と「金融部門」が円滑に業務を行なうことができるように様々なサポート業務を行います。総務、後方、経理などの一般管理、商品開発や人材育成などに加え、保険証書の作成や保険金・給付金の支払など営業部門をフォローする部門、加入希望者の医事審査や査定を行う医務部、確率論や統計学などの数学的手法を活用する保険数理の専門家「アクチュアリー」の業務など、他の業種では見られない業務も多く存在しています。